日本の「絵文字文化」が世界で受け入れられるようになったのは、たかだか5年前。それからというもの「絵文字」は急速に普及し、ついに今年5月。英文学の最高傑作と謳われる『ハムレット』や『ロミオとジュリエット』などの古典文学が「絵文字」で”新訳”されるまでに!
これには、恐怖を覚える大学教授も出ているほどです。
「絵文字」で翻訳された、シェイクスピア作品集『OMG Shakespeare(オーマイガー シェイクスピア)』が登場!「若者言葉」や「絵文字」をふんだんに使ったカジュアルな作品に生まれ変わりました。
▼表紙を見てみましょう
『YOLO Juliet』
・オリジナルは『ロミオとジュリエット』
・YOLOとは「(愚かなことをする時の言い訳として)人生は一度きり」の意
『A MIDSUMMER NIGHT #nofilter』
・オリジナルは『夏の夜の夢』
・nofilterとは「フィルター(加工)なし」の意
『srsly Hamlet』
・オリジナルは『ハムレット』
・srslyとは「マジで」の意
『Macbeth #killingit』
・オリジナルは『マクベス』
・killingitとは「(良い意味もしくは悪い意味で)最高!やっちまったぜ!」の意
▼気になる内容は?
オリジナルでは、「Thus with a kiss I die. (こうして私はくちづけをしながら死んでいく)」と書かれていたものです。劇的な情感はどこへやら、この人とても可愛らしい最期を迎えそうです。
こちらは有名なセリフ「To be or not to be. (生きるべきか死ぬべきか)」です。ぶんぶんハチさんが飛ぶ姿は見ていてとても癒されますね!
『ロミオとジュリエット』の有名なバルコニーのシーンも、なんと数行に意訳!原文のような長文をチャットで相手に送ろうものなら、完全にストーカー扱いですもんね!!
絵文字版『ハムレット』では、マーセラスがバーナードに自分のスマホで撮影した亡霊の写真を送っているアレンジも加えられています。ホーリーウンコ!ホーリーウンコ!
<海外の反応>
おいおい。さすがにこれはナイわ。
“To be or not to be.”クソワロタwwwwwww
ハチさんの絵って・・。こういう日本の絵文字みてたら発狂する若者も出てくるんじゃないかw?なんか別の言語を学んでる感じがするわ。
頑張って絵文字版読んでみたが・・原文のが全然簡単じゃねーかwwww
別にシェイクスピアのファンでもないが、バカの会話口調で本を書き直すとかイタすぎ。
でもシェイクスピアが今の時代に生きてたら、絶対こういう風に大衆向けに書くでしょww
▼各所から批判も
若い世代には大変とっつきやすい仕上がりとなっているのですが、中には「あまりにも悲惨」と怒りをあらわにする人も。英バッキンガム大学のアラン・スミザーズ教授もその一人です。
「(絵文字版シェイクスピアは)教育レベルがまた下がった証拠でしょう。
シェイクスピアは語られる物語が重要なのですが、それ以上に散文のリズム感やそこで使われている言語がコアになってくるものなのです。たしかに有益な部分はあるのかもしれませんが、本物の文学を失うことにもなります。子供や学生にとっつきやすくするのは賛成ですが、より良い教育でそれをすべきではないでしょうか」
<海外の反応>
言語は生き物なんだし、現代の解釈で読み解くのもいいんじゃないの?それをしないから自分たちが守ろうとしてるものが失われている・・ってことに純粋主義者たちは気付かないんだろうか?
いやでも、シェイクスピアの作品はどれも美しい単語が随所に散りばめられた長文に”精巧さ”や”洗練された様子”を感じる文学なんだけどなぁ。絵文字や略語はその代わりにはならないと思う。
アホにはいいんじゃね?
こうやって子供たちはバカになっていくのね・・これ、恥だと思わないの!?
今の世代の子供は「頭が悪い」わけじゃないんだよな。ただ、どうでもいい娯楽が俺たちの時よりも周りに多く、時にノンストップで入ってきてるのは確か。
商業的に成功するのか見ものですね。
コメント
コメント一覧 (40件)
ああ、なんか読みにくいなと思ったら、英語だからだったでござる
これは普通の文章読むより難しいと思うんだけどw
「言語は生き物」論は海外でも気持ち悪いんだな
「言語は生き物」って言葉も変わればいいのにな
まあ、日本では古典文学が漫画になるのは普通だし、こなれたら良いものも出てくるかもよ。
単なる言葉遊びじゃん。単なるユーモアで今も昔もしてきたこと。これを止めたら発展はない。何も昔の文法を失くそうとしてる訳でなし。
前にどっかで見たことだが、しゃもじの”もじ”は平安頃?のギャル文字だったみたいだね。もじってなんかかわいくない?って感じで流行り現代に使われているとか?そんなことを聞いた。伝聞で申し訳ないね。
日本のせいではないよ…多分…
シェークスピア作品に関する基本情報が無いと理解できない絵文字になってないか?
メロスゎ走った……セリヌンティウスがまってる……
でも……もぅつかれちゃった…
でも……あきらめるのょくなぃって…… メロスゎ……ぉもって……がんばった……
でも……ネイル…われて……イタイょ……ゴメン……まにあわなかった……
でも……メロスとセリヌンゎ……ズッ友だょ……!!
意味わからんぜ!
“やる夫で学ぶシリーズ”みたいなのを想像したわw
面白いね~!
漢字の便利さを絵文字で今、欧米は感じているんだよ、多分。
絵文字が進化していったら、英語版の表意文字が出来る可能性が有るって事なんじゃないかな?
やる夫で学ぶみたいなもんか?
早くギャル語で源氏物語書けよ
※13
漫画だったら
「あさきゆめみし」とかあるけどね
ギャル語の枕草子ならあった気が
To be or not to be. の絵文字版はTシャツにプリントして着て歩きたいw
ただのジョーク本でしょ、それに古典の改悪だってとっくにネズミーがやっt
おやこんな夜遅くに誰か来たようだ
※8
これだな
これを見に来た
この手の絵文字は日本発祥のものとは別だろ
小説「1984年」の架空言語ニュースピークを思い出した。
こうやって世界共通文字が作られ、未来は原始の文字に回帰するんじゃないかと思うと面白い。
逆に脳の普段使わない部分が刺激されていいような気がするわ
外国の絵文字って可愛くない、iPhoneで絵文字が登場した時の
幻滅感が今も消えない。絵文字は日本のものも実装してくれよ・・
チャラ男とギャルがギャル語で吹き替えた昔話思い出した
絵文字…象形文字…楔形文字…文字作った人に感謝する日?
外国版とはいえど、全然わかんないね。
日本では30年前からあったよ、ギャル語約の古典文学とか
文学に興味が持てないけどいい歳して全く知らないとか恥ずかしいし、とか
だって難しいんでしょ?としり込みしてしまう層がゆる~くあらすじを追えるから良いと思うよ
歌舞伎なんか何いってるかわかんねーもん。言葉は進化するが衰退もする。
えー原住民の文化破壊しといてよく言うわ〜なんて思ってしまった。
知識ないと理解できないから面白いと思うんだけどなっ
つ橋本治「桃尻語訳 枕草子」
30年前のギャル語だから結構キツいがw
でも史実として定子サロンの清少納言はこんなノリだったはず。
言語は生き物
ボールは友達
一世紀もたてば立派な文献学の対象、あるいは誰も読めなくなって解読した人間にはロゼッタストーン並みの栄誉が与えられることに
シェイクスピアがすべてこういう文章表現に取って代わられるわけでなし
こういうのもあるよってことで普段文章読まない人に興味持ってもらう手段の一つでしょ
絵文字で読んでおもしろいと思った人の何割かでも元の文章の方も読んでくれたらそれでOK
これで文学が失われると本気で思ってるなら頭固すぎ
今時の若者言葉で書かれた「枕草子」をどっかで読んだ記憶が。
なんでもかんでも漫画化する日本人にはあんまり抵抗ないかもねw
まぁ本物への導入になればよいのでは
やる夫シリーズでで読むシェイクスピアなら何とかいけそう
サブカルチャーもなぁ、金を取り始めたら批判もあるだろね。
別に洒落としては良いと思うが買うヤツ居るのかというか
売ろうと決めた出版社がすごいようなww
ハムレットを全部関西弁で演じた劇もあったし、新しい試みはいいと思うけど。
絵文字本読んで、元文も読んでみたいって思う人だっていると思うし。
こういうのは年取るとすごいわかるんだよな
日本も同じだ
学者さん、本気で怒ってるんか?酔狂として楽しむもんだろ
入江敦彦のイケズ語訳源氏物語を本気で待っている身としては
原作にも色気が出たけどな
原作者でもないのにパロディにむきになってもなー…それで著作権が侵害されるでもなし。
若者の知性云々は問題でも、大人のユーモアの欠如は問題にしないんだね。