なぜ手塚治虫や石ノ森章太郎のアニメは西洋で人気がないのか。
北米最大のアニメ紹介サイトAnime News Networkの創設者・Justin Sevakis氏は、「アメリカ人は自己投影できるキャラクターやシナリオを求めている」という視点からこの疑問に対して回答を提示しています。
若い世代のアニメファンはキャラクターに”共感”したいのだ。
キャラが死んだり、血を流したり、泣いたり、苦悩したり。これらは成長期の子供にとっては感情移入しやすい出来事だろう。『ナルト』がキッズの琴線に触れるのはただ面白いからではなく、自分もナルトになりたい、傍観者ではなくアニメの世界に自ら介入したいという想いがあるからなのだ。
子供はキャラクターに自己投影する。彼らのように強くなりたい、世界を知りたい、尊敬されたいと。そして大人は子供の頃にみた夢を追体験しようとする。
これが西洋のアニメシーンを支える要素であり、『セーラームーン』から『ソードアートオンライン』まで、西洋における大ヒット作は同じ魅力を提供しているのだ。
もちろんアニメを好きになる理由は他にも人それぞれあるだろう。しかしコスプレブームはアニメファンが火付け役となったことを考えると、自分を重ねやすいキャラクターの存在が人気を生み出す原動力になっていることが分かる。
<海外の反応>
今の若い子に昔のアニメとか漫画を持ち出しても「古臭い」としか思わないだろw
25年前のアニメ見たがキャラの成長が描けてないんだよな・・・
手塚や石ノ森の作品は「当時としては革新的」だったんだろうが、
今は技術も物語も研ぎ澄まされて進化してるから
メキシコとかのラテンアメリカでは人気あるけどね
手塚ってわりとどの年代にも受けるような作品を量産してたと聞くが?なぜ米英で人気にならないんだろ
↑リブートされるたびにクソ化してるのが原因かと
映画『アストロボーイ』とかアトムに愛のない人が作ったと思ったぐらい
手塚治虫や石ノ森章太郎が描くキャラクターは絵柄が古く、ストーリー自体もまた昨今の作品に比べると健全なものに見えてしまう。西洋でヒットする「かっこいい」「こうなりたい」と思わせる部分が単純にないのだ。
『ブラックジャック OVA』や『メトロポリス』は放送当時わりと好評だったが、日本とは違い西洋のアニメファンはこれらの作品に”懐かしさ”を感じないが故に売れにくい。
『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』は60年代アメリカで人気を博したものの、あくまで子供向けの娯楽作品として捉えられており、視聴者の大部分が日本のものであることを知らなかった。
手塚の名は日本人が感じるほどに認知されてないのだ。
正直言ってしまえば、新しくリブート/リメイクされたアニメの多くが面白くない。『009 RE:CYBORG』は非常にサムい出来だった。もっと広く知られるべき日本の古典的作品は数多くあるが、アニメファンが求めるものを与えられない以上、西洋で人気が出るとは思えない。
<海外の反応>
>昨今の作品に比べると健全なものに見える
これな
日本じゃ手塚は「神」扱いされてるが、こっちじゃ「安いっぽい吹替があてられた子供向けアニメを作った過去の人」だもんな
この指摘は鋭いよ。時間をムダにしたくない以上、
自分が求めるものがないと分かった作品はすぐ切る人多いしねw
確かに手塚や石ノ森を知らない世代に売るのは厳しいよなぁ〜
↑『鉄腕アトム』が『トムとジェリー』みたく長続きしてれば状況は違ったかもですよね!
結論はつまり「十代の心に響かないから」ですか・・なんか悲しいが正解だわな
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