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大量虐殺や民族主義の象徴として用いられたナチスの「卍(まんじ・かぎ十字・ハーケンクロイツ)」は、現在ドイツを中心にほとんどの欧州諸国で法律によって使用が禁止されています。しかし「卍」は元々は幸運のシンボルとして用いられてきたもの。日本でも家紋などに使われていたりします。

そしてこの「卍」を巡っては、過去のヒトラー政権による負のイメージを払拭しようと活動する団体が世界中にいます。このキャンペーンは賛否両論となっているのですが、みなさんはどう考えますか?

海外の声に耳を傾けながら思索してみましょう。

「卍」への印象を変えようとする活動家の姿
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まずは「卍」のイメージ回復に賛成な人の意見から。
<海外の反応>

西洋をのぞく世界各国では「卍」は良い意味で捉えられてるんだけどなぁ。ナチスと関連づける人がいるのは理解できるが、それこそが問題なんだと思う!要はイメージなんだよねーみんな「卍」を「ナチス」と関連づけて考えるべきじゃないよ。

ナチスの紋章に気分を害するのは分かるが、「卍」を彼らのやった残虐な行為と結びつけるのは馬鹿げてるよな?そもそも「卍」ってまったく異なった意味を持つ記号なのにさ!

仏教を信仰するアジア圏の国に行ってみ、寺院にも宝石にも何にでも「卍」がついてるから!
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なるほど「卍」は所詮記号であるのだから、人々の中にあるイメージを変えたいという主張ですね。

しかしホロコーストのシンボルである以上、批判も寄せられます。
<海外の反応>

だからって、あれの意味する残虐さを忘れろと?それはないだろ!
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イメージを変えるって・・過去の歴史を塗り替える、つまり”隠蔽”と何も変わらないじゃないか!

不当に捕らえられ、拷問を受け、虐殺された人にとって「卍」が何を意味するのか理解してないようだね、賛同者たちは。それは幸せなことだと思うよ。

アメリカには早すぎるだろ・・

↑ユダヤ文化が根付くとこでは無理だろうな。

もう2~300年はそっとしておいた方がいいと思うぞ。ホロコーストの生存者はまだ生きてるしな!「卍」は今でも憎悪と虐殺の象徴として使ってる人は多いし、イメージを変えたいからって、そう簡単に変えられるものでもないよ。

人間の犯した罪を忘れないためにも、「卍」はナチスの象徴として残るべきだと思うけどね。

「卍」のイメージを変えることは過去の過ちを否定するものだ、という意見。自分たちの残酷さを風化させないために残すべきだ、という意見。なるほど。納得がいきます。

あとは傍観の立場をとる人も勿論います。
<海外の反応>

イメージを変えたいと言っても、少なくとも100年はまだ先の話だな。

ただの記号ごときに何をみんな騒いでるのやら・・

「卍」が重要とか、アジアの宗教だろ?他国の人が中心となって活動しても、あまり真剣には聞き入れられないと思うがw

そもそも、なぜ賛同者たちは批判覚悟で「卍」のイメージを変えようとしているのでしょうか。ネオナチだから?いや、中にはそういう人もいるかもしれませんが、もっと別の根源的な動機が潜んでいる気がします。

他のどんな記号でもない、「卍」でなくてはならない理由があるはずです。その記号に正当性を持たせるため、人一倍文化研究を積んでいるのも当然でしょう。自分たちへの”批判者”がホロコーストの被害者である以上、彼らの主張は理詰めで展開するしか方法がないですしね。

この先の思考は皆さんにお任せします。なぜ今さら「卍」を掘り起こしてきたのだと思いますか?

今月12日までは、この「卍」のイメージを変えようとする活動が世界各地で行われています。みなさんが街中でこのキャンペーンに出くわしたら、何を思いますか。?