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『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』などを手掛けた鬼才アラン・ムーア氏が、アメコミ映画について辛辣な意見を述べています。


記者:
我々の文化において人気ヒーロー漫画の影響とは何でしょう?なぜ人々は別の現実に魅了されるのでしょう?


アラン・ムーア:
スーパーヒーローが大衆文化に与える影響は、非常に恥ずかしく、大変気がかりなものです。これらのキャラクターはもともと12、3歳の観客の想像力を刺激するのに最適でしたが、今日のフランチャイズ化された超人は、大人と思われる観客を対象としており、何か別の機能を果たし、異なるニーズを満たすためのもののようです。

大量販売用のスーパーヒーロー映画は主に、「比較的安心できる子供時代」もしくは「比較的安心できる20世紀」を手放したくない観客を扇動しているかのように見えます。

これらの映画が継続的な人気を誇るのは、ある種の意図的かつ自らが望んだ「感情停止状態」があるのでしょう。また同時に、漫画・映画・ポピュラー音楽、そしてそれらの文化にまたがって見られる「麻痺状態に陥った文化的停滞」がそれに組み合わさっているのだと思います。

雇われた会社に自分の権利を求めて立ち上がったことすらないクリエイターによって大部分が生み出されているスーパーヒーロー像。そんなスーパーヒーローは主に臆病さを補償してくれる存在として描かれており、それはナイトテーブルに置いてある拳銃にも似ているのかもしれません。

<海外の反応>


辛辣ってレベルじゃないだろwwww


マジレスやめてよ(´;ω;`)


童心を手放したくない観客がいるのはコミックや漫画の世界だけじゃないよ。それにそうだとしてもそれが悪いことだとは思わない


アランムーアにしては優しい思いやりある言葉じゃんw


子供っぽくてなにが悪いんだああああ


悪くはないよ。ただ彼が言ってることは正論ってだけ


世界はめちゃくちゃだから
誰もが現実逃避したいのよ



こちらの内容は、一部が2017年にブラジル紙に寄稿されたもの。

そのフルバージョンが今月初めて英語に翻訳され、海外サイトAlanMooreWorldにて掲載。「スーパーヒーローものは大人になれない観客を扇動している」と指摘し大きな注目を集めているようです。

アメコミ史上最高傑作の呼び声高いアラン・ムーア氏の代表作『ウォッチメン』はSF文学の最高峰“ヒューゴ賞”をコミックとして唯一受賞、世界中の人々に愛されています。また『Vフォー・ヴェンデッタ』の仮面は昨今の香港デモでも着用され、今なお自由と抵抗の象徴として、人々の中で生き続けています。

<海外の反応>


自分はなぜマーベル映画が大嫌いなのか。彼が代弁してくれた感はある


いつものこれ貼っとく
アラン・ムーアに関連した画像-02


アメコミを大人向けにした張本人なのに・・


こいつは本当ヒーロー大嫌いだよなww『ウォッチメン』もあれヒーローが大嫌いな人間がヒーローを描いたらこうなったって作品だしwww


言ってることは間違っちゃないが言い方にトゲがあって嫌


結局何が言いたいんだこのおっさん?


↑過去を見てるだけじゃ心も文化も育たんぞ、ってことやろ


これ3年前の考えやし、今どう思うか改めて聞いてもらいたい

アランムーア好きな自分としては妙に納得してしまった
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