
イギリスの覆面アーティスト、バンクシーさんがテーマパーク「ディズマランド」を開園。イギリスの海沿いの街に広がる園内の様子は、夢も希望もない現代社会を徹底的に皮肉ったブラックユーモア溢れるものなのですが・・。
あまりの人気ぶりに、すでにイギリス国内ではチケット争奪戦が始まっています。
▼「ディズマランド」の見所とポイント
・お城

本家「ディズニーランド」のシンデレラ城は建物を大きく見せるため、色の特性を利用しているのはよく知られています。パーク内のアトラクションや建物は色が濃いため、近く大きく見えるように。お城だけは周囲も含め淡く薄い色合いにすることで、遠く小さく見える仕掛けにしています。
しかしこちらのお城は、すぐ手前に原色のマーメイドが、右手に観覧車があり、あまり大きい印象が持てません。そう、お城といえども所詮はハリボテなのです。
・カボチャの馬車

カボチャの馬車が横転し、それを取り囲むのはカメラを構えたパパラッチの群衆。ダイアナ妃の事故をシンデレラに例えて風刺したものであることは一目瞭然でしょう。
シンデレラを激写するパパラッチを見ている我々自分自身に、何を思いますか?
・ボート

ボートに乗っているのはイギリスでも社会問題になっている、移民。
巡回船をうまく回避しながら亡命者を無事に不法入国させるミニゲームになっています。移民を受け入れることは果たして正義なのか、それで多くの人が幸せになれるのか。プレイヤーは何を想い操縦桿を握るのでしょう。
・カモメに襲われる女性

こちらもイギリスではたびたび問題となるカモメです。海岸近くの街ではカモメによる被害が多発しているため、イギリスでは害虫扱いされています。
・キノコ雲

館内にはキノコ雲が立っています。BBCレポーターはこれを「Hiroshima Cloud(広島のキノコ雲)」と表現していますが、何を思い浮かべるかは人それぞれでしょう。
ただし、人類にとって悲劇を生み出すものであるという認識は共通のものかもしれません。
・自撮り穴

スマートフォンの普及で一気に広まったセルフィー(自撮り)ですが、背景は真っ白でも構いませんよね?大事なのは結局自分だけなのですから。
・ポケットマネーローン

両親におもちゃを買ってもらえない?大丈夫です。5歳以上のお子さんであれば、ここに駆け込むだけで簡単にお金を貸してもらえます。もちろん高利貸しですが、それは利用者には内緒。
トランポリンで高くジャンプすれば、法外な利子が”見える”仕組みになっています。
<海外の反応>
どれもこれも最低で気が滅入る作品ばっか。素晴らしいじゃないのwwww
今のイギリス社会にメスを入れた痛烈なアートだね、これは。
めちゃくちゃ行きたい。でもそれがどうしてかは分からない!
それぞれの風刺もそうだけど、このテーマパーク自体が1つのアートとして成り立ってるのが凄いよね。毎日曇り空で、雨の日が続くと最高だと思うよ。
人生夢ばかり見ていたってどうしようもない、人間の荒廃や孤独を見事に捉えてると思う。
私は好きじゃないな。だって誰がこんな遊園地に行きたいのよ・・。
▼早くも人気急上昇でチケット争奪戦に
「低所得者向けの遊園地」と銘打った、このテーマパーク。21日のオープン初日は近隣住民だけが入場できるものでしたが、開園3時間以上前から長蛇の列ができていました。
22日からは一般開放されるものの、入場チケットの購入は容易ではなさそうです。
公式サイトには600万人を超えるユーザーをチケットを求めて一気に押し寄せたため、クラッシュ。オークションサイトeBayでは、定価3ポンド(約580円)のチケットが4枚組で510ポンド(約9.8万円)の値がつくも、それでもなお入札が止まらない状態だったといいます。


<海外の反応>
チケット買えねえええええwwwww
入場チケット欲しいのに買えない!これも「ディズマ(憂鬱)ランド」の体験の一部なのか?
どうせ公式サイトでチケット購入できるっての嘘なんでしょ!私には分かってるんだから!!・・とは言いつつも自分が間違ってるかもしれないから、更新ボタン連打がやめられない私(><)
マジで行きたい!マジで行きたい!!お前らチケット買うなああああ!
こんなクソみたいな遊園地に行く人の気がしれんわ!などとディスってみる作戦w
いやいや、これが人気爆発とか意味不明だわ。負け犬どもが。
ディズマランドの何が面白いのか、作品それぞれがどういう主張をしているのか。説明は野暮かもしれませんが、なかなかこういう切り口で紹介しているサイトがなかったので、試してみました。長文すみません。