
黒人男女9名が犠牲となった「米教会銃乱射事件」について、コメディアンのジョン・スチュワートさん(52)が番組内でアメリカ社会が抱える闇を痛烈に批判。今回の事件は「テロ攻撃」とした上で、人種差別の存在を認めようとしないアメリカの実情を語った。
米サウスカロライナ州・チャールストンにあるアフリカ系アメリカ人が通う教会で17日、銃乱射事件が発生。黒人9名の尊い命が犠牲となった。

逮捕されたのは白人男性のディラン・ルーフ容疑者(21)。

黒人への”ヘイト感情”が今回の無差別殺人を引き起こしたのだが、国民やメディアのなかには「ヘイトクライムが引き金であることを論じようとしない、触れないようにする者もいる」、と米コメディアンのジョン・スチュワートさん。
自身が司会を務めるコメディニュース番組「ザ・デイリー・ショー」で本音を述べた。

「私の仕事は1つだけ、とてもシンプルです。朝スタジオに来て、ニュースを読み、それに冗談を書き加えること。しかし今日は自分の仕事をしていないのです。今日はジョークをお届けできません、サウスカロライナでの事件が理由なのですが。
お伝えできるのは悲しみだけですね。
またしても国民同士の下劣な暴力という深い闇に目を向けなければならない。そして今後も癒えることのない、我々国民が『存在しない』と自分に言い聞かせている、人種差別の傷口も凝視しなければならないのです。
しかし私は自信を持って言えます。それを認め、しっかりと目を見開いて見たところで・・我々は結局なんにもしないのです。そう、それが私たちアメリカ人なのです。」

「銃がどうとか政治的な議論はしたくありません。本当に驚きなのは、外国人が犯人である時と自国民が犯人である時との国民の”反応の違い”ですね。
仮に今回の乱射事件がイスラム国によるテロだったならば、どうでしょう?
我々は莫大な費用と何千ものアメリカ人市民を犠牲にし、2つの国を侵略。今では5~6カ国の上空に無人の殺人マシーンを飛ばしています。すべてアメリカ人を安全に守るためです。我々はアメリカ人を守るためならばなんでもします。拷問だってするでしょう。
しかし教会で9人が犠牲に。これに対して、あなた方はどう反応しますか?『気が狂ってるから狂ったことをするのさ』で片付けているでしょ?」

<海外の反応>
「しかし私は自信を持って言えますね。それを認め、しっかりと目を見開いて見たところで、我々は結局なんにもしないのです」でアメリカ人は笑っていた・・・
まったくこいつの言う通り。
あぁ、拍手を送りたいね。
今回の事件で銃規制を議論するのはナンセンスだと思うわ。もっと根深いところにアメリカの闇があるとする、この人の視点はまともだよ。
アメリカは差別と向き合っていかないとねぇ。時間はかかるだろうが。
イギリスにも人種差別はあるが、ほとんどの場合、言葉で相手を攻撃するだけ。アメリカと同じように銃を持ったらどうなるか・・。
ただ人種差別主義は働き手の職場を変える、それにより得をする企業もたくさんある。そして言うまでもなく、戦争ビジネスは金になる。この資本主義社会では人種差別はうまく動いてる部分があるからなー。
「『ひどい惨劇』だとか、すでに『努力が足りなかった』といった微妙な言葉遣いで報道されているのですが、これはテロ攻撃に他なりません。”カッと”なってやったことではありませんでした。犯人は人種差別主義者だったのです。
(ヘイトクライムであることは)白黒はっきりしています。
それでも我々は『なぜこんなことが起きたんだろう』『きっと気が狂ったんだ』と知らないふりをし続けるでしょう。アメリカは差別の存在を認めることを拒み、まるでそれを気にしないように働きかける人々の熱心さは私には信じられないほどです。」

<海外の反応>
なんでこの人がアメリカの大統領じゃないの?
ジョン・スチュワート降板しちゃんだよなー。こんだけまともなことが言える人なのに残念で仕方ないわ・・。
コメディアンの鏡だな、この人。自虐で人を笑わせるってことは、いつも客観的な目を持っていないとできないこと。コメディアンが真剣に話をしている時は耳を傾けるべきだと思うよ。
確かにどう考えてもこれテロだよな。自分の信念のために、特定の集団を狙った無差別殺人だもん。
いや、テロじゃねーよ。ただのサイコパスの犯行だろ!?