
東南アジアを周遊できる「ASEANパス」を購入してみたので、レポートをお届けします。
結論から言うと「使えねぇええええ!」と相当フラストレーションが溜まるものでした。海外サイトではユーザーが四苦八苦しているレポートが多くあるのですが、日本語では当ブログが初めてだと思います。今後犠牲者が出ないよう、備忘録を残しておきます。
▼ASEANパスって何?
ASEAN域内を結ぶ140以上の路線が自由に利用できる「お得な回数券」です。各路線には「1クレジット」ないし「3クレジット」が割り当てられており、手持ちのクレジットから好きな路線を買う仕組みになっています。

「Asean PASS」公式ページより
・就航国はマレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、ブルネイ、カンボジア、フィリピン、ラオス、ミャンマー、およびベトナム
・30日間有効の10クレジットが、18,000円
・60日間有効の20クレジットが、32,000円
例えば、「タイ・バンコク」ー「カンボジア・シェムリアップ」路線(最安5,000円区間)であれば必要クレジットは片道たったの1!なんだかこう聞くと、すごくお得に見えますよね。実はそれが落とし穴なのです。
▼ASEANパス最大の欠点!
・とにかく予約できる路線がない
・実際にクレジットを購入しないと、予約可能路線が確認できない
・個別にチケットを手配した方が費用対効果抜群
▼なんと予約可能な便がない!
はい、私も海外ユーザーもこれでかなり無駄な時間を消耗しています。なぜか数ヶ月に渡り予約不可な路線が複数あるのです!普通に航空券を検索するとAirAsiaで購入可能なのに、パスの予約画面では空席がないと表示されます。
なので完璧な一筆書きをなぞる効率的な周遊ルートを計画したところで、必ず頓挫します。

私は旅行の2ヶ月前に予約をしました。ガイドLonely Planetを参考に、当初4つの周遊ルートを考えていましたがそれでも甘かったです。悉くUnavailable(利用不可)!
「ない!この路線もない!どういうことだよ、バッキャロー!!」と文句を垂れながら、5時間ほどルート変更に奔走。それでも一部路線は見つからず、別途買わざるを得ない始末に。パスの意味ありません。おそらくパス利用者の利用可能座席数をかなり制限しているのでしょう。
しかも、予めクレジットを買わないと予約可能路線を確認出来ない極悪仕様。
完全になめくさってます。
イライラしながら周遊可能な(空席のある)ルートを探したいですか?周遊するため、行く必要のない空港に立ち寄る必要性が確実に出てきます。それでも周遊不可能なので、別途お金を出して航空券を買う可能性も出てきます。
こんなに苦労してパスを買いたいですか?もしYESなら、あなたは生粋のマゾです。おめでとうございます。
▼管理人が死に物狂いで予約したルート

近代アートでしょうか。もうぐちゃぐちゃで美しくも何ともありません。無駄ばかりで、しかもパスを買わずに個別購入した場合と比べて差額はたったの7千円。

AirAsiaには大変申し訳ないですが、お前のサービスは終りだ!このたかりやめ!金をドブに捨てた、って声も海外では出てるぞ?それを知らないわけないよな?
苦痛の空席探し・・ジャグジーの中でこいた屁を探す方がよっぽど簡単だったわ!
こんな悪どい商売の犠牲者となった旅行者の金で利益を上げて、幸せというのか?年々あがる報酬に、ボーナスも上乗せ。「ASEANパスはお得!」だと使いもしないで宣伝してくれるサイトが増えて、さらに儲けがガッポガッポ。
社長さんよ、あんたこれを満足というのか?
楽に儲けて何不自由なく生活を送ることが勝ち組だとでも思っているのか?
・・あぁ、負けたよ。それが幸せだ。