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1914年、第一次世界大戦で迎えた初めてのクリスマス。

ドイツ軍とイギリス・フランス軍はこの日を祝うために一時停戦。戦場の最前線にいた兵士たちが敵国の兵士たちと言葉を交わし、親交を深めた「奇跡の日」として語り継がれているのはご存知でしょうか。

今回新たに発見された手紙によると、その日両軍は”悪口”に花を咲かせていたことが判りました。


第一次世界大戦の西部戦線ではこの日、
ドイツ軍とイギリス・フランス軍が塹壕(ざんごう)で睨み合いを続けていました。
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この最前線を訪れたのはドイツの有名テノール歌手、ヴァルダー・キルヒホフさん。
彼がドイツ軍に向け「きよしこの夜」を歌うと、その美しい歌声が静まり返った戦場に響き渡ります。
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これを合図にイギリス・フランス軍が一時停戦を呼びかけ、
対峙していた敵軍も「今日だけは・・」と休戦に応じたのです。
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兵士たちは互いに死者を埋葬し、写真を撮り、
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チョコレートやタバコなどを分かち合い、
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サッカーをしたりもしました。
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そしてこのたび、イギリス軍ウィリアム・ロースビー上等兵が母親に送った手紙が初公開に。当時の独軍と英軍との生々しい会話内容が明らかになったのです。
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以下、手紙の内容を抜粋
・クリスマス前日の木曜日の午後。我々(英軍)は独軍の塹壕に向かって英語で叫んでいたが、彼らは「イギリス豚(English Pigs)」や、他にももっと汚い言葉を口にして我々の呼びかけに応じていた。

・これは私が担当していた塹壕での出来事だが、独軍は40ヤード(約37メートル)ほどしか離れておらず、他の隊よりも一番敵軍の近くにいたと思う。

・私の側にいた仲間がドイツ兵に、撃たないから(屈まずに)立ってくれと頼んだ。するとドイツ兵はその通りにしたので、私は塹壕から出てきて中間地点で会って話をしようと言ってみることにした。

・彼はたじらったが、撃たないことを約束し、我々の方から塹壕から出て独軍の方へ歩きだす。全員がこれを見守っていたと思う。先ほどの仲間は最後のパンを持っていたのだが、少し口にすることで毒を入れてないことを見せ、独軍に渡した。

敵味方とも全員拍手をしており、ドイツ人には「勇敢なイギリス人よ!(Brave English)」と叫ぶものもいた。

・今度はドイツ軍の士官が私の元へ来て、握手の後、上手な英語でこのように言った。「この最前線は全員イギリス人で、フランス人はいないのですか?」「全員そうですね、フランス人はいません」と私は答える。すると彼は「思った通り。フランス人が10人いたところで、1人のイギリス人の代わりにもならないからな」と言った。私はそれを”褒め言葉”だと思った。

・彼は私をよく見ながら、6本の葉巻と、チョコレートを手渡したあと、また握手をして塹壕に戻っていった。別のドイツ人からは記念品としてナイフも貰った。

・私は冗談げにサッカーをしないかと持ちかける。すると彼は「はい(yes)」と答えたが、またすぐに塹壕に戻るように命令が下り、再び彼らをめがけて発砲していた。

お互い今は対立状態にあるので、全てを忘れなければならないことはもちろん分かっている・・

フランス軍が弱いことをネタに、敵同士で笑い合っていたのでしょうね。感動的な奇跡の「クリスマス休戦」前日に起きた、とても人間味あふれるストーリーでした。

「クリスマス休戦」を描いたCM(約220秒)