
第27回東京国際映画祭で、第1回サムライ“SAMURAI”賞を受賞した北野武監督。若手監督から「作品を作る上で重視していること」を聞かれ、
「俺はアニメなんか大嫌いで、宮崎駿なんかも本当に大嫌いだけれど、あれだけのお金を稼ぐのはすごいアニメとは認める。自分のいいと思うものをやるべきだけど、嫌だと思うものも認められる余裕のある頭が必要だと思う」とアドバイスしていた。
この発言に対する、外国人たちの反応を追ってみましょう。
<海外の反応>
俺もアニメは好きじゃないが、それはただ自分の好みに合わないだけ。
「嫌だと思うものも認められる余裕のある頭が必要」って言葉は、みんなに理解してほしい部分だよね。
↑同意。例えば映画『市民ケーン』が退屈で面白味がないって言ってた人がいるんだけど、だからといって「みんな過大評価してる」とか「これを楽しむ奴は頭が悪い」とか抜かすのは違うよな。
うんうん、わかるぞ。北野の言葉を分かる人間がもっといれば、世界はもっと良くなると思う。
あぁ、最近は特にスタジオジブリの作品が好きじゃないことを告白するのが難しくなってきたよな。あれには熱心なファンがいるからね。嫌いと発言するのが犯罪のような、そんな雰囲気あるし。
俺もジブリのアニメには最近ピンと来るもんがないなぁ。あと個人的に『進撃の巨人』なんかも好きじゃないけど、それ言うと攻撃的なコメントばっかくるし。あいつらは人それぞれ好みが違う、ということを理解してないのかね?
私はアニメファンだけど、こういう人は素直に尊敬するな。だって自分が嫌いなものを受け入れられる人間ってどれだけいるよ。彼のことカッコイイと思う。
「主観的な感情論」と「客観的な評価」を区別して物事を見つめる、そんな彼の態度が海外で評価されているようですね。
他にもコメントを拾ってみます。
<海外の反応>
何かが「好きじゃない」ってのは分かる。でも「大嫌い」って何なんだろうな。アニメ見るたび毎回怒ってんのか?この人は。だったら日本は地獄のようなもんだろwwww
↑別に日本はアニメだけの国じゃないでしょ。ただアニメの国外輸出が最大規模であるだけであって。
ビートたけしは大嫌いにはなれないわ!他にも、こんなことも言ってるぞ。
「(日本映画は人気のある韓国映画と肩を並べることはできるか、と尋ねられ)
日本を見渡してみても、社会的・経済的な変化は目にできない。あるのは現状維持だけ。右翼のバカ政治家が慰安婦だとか戦争犯罪を否定しているだけで、こんなの30~40年前から変わっちゃいない。
日本社会に大きな変革が起こらない限り、韓国映画にあるダイナミズム(力強さ・勢い)は日本映画では見られない思う」
彼には尊敬の念しかないわ。あと、日本のエンタメ業界では大変革が起こらなくて病気だってのにも同情するわ・・。
つか、ビートたけしが大嫌いじゃないものって何があるんだw?
そりゃ、ピコピコハンマーに決まってんじゃん!
この「アニメみたいなクソを楽しむには歳をとりすぎた」って顔wwwww
[追記:お詫び]
韓国映画に関する発言は北野氏のものでなかったため、一部タイトル変更しました。私のチェックの甘さが招いたミスでした。関係者各位の皆様にお詫び申し上げます。