米企業ジャイアント・マイクローブス社(Giant Microbes)が販売している「エボラウイルス」のぬいぐるみが人気だ。複数の海外メディアによると、世界的に品切れ状態で入荷待ちが続いているという。
「エボラウイルス」のぬいぐるみ
ジャイアント・マイクローブス社と言えば、「がん細胞」や「ノロウイルス」「ヘルペス」といった、様々なマイクローブ(つまり微生物や病原菌)のぬいぐるみを販売するトイメーカー。
今、同社が販売する「エボラウイルス」のぬいぐるみの人気が高まっている。
米メディアCNBCの取材に応じた担当者、ローラ・サリバンさんは「世界中で在庫切れとなっている」ことを言及。「エボラウイルス」のぬいぐるみは5年前に発売された同社ラインナップの1つだったが、ここ最近エボラ出血熱の拡大とともに、注目のアイテムになっているようだ。
同社は「病原菌について子供たちに学んでもらいたい」との観点から、このような知育玩具を製造・発売してきた。これは素晴らしい試みとは言えるが、一方で実際に死者が出ている中で、ギャグ目当てとしてプレゼントされている側面もあり「不謹慎」ではないかとCNBCは指摘している。
賛否両論ありそうなこの商品、Amazonでのレビューは高評価だ。
<米アマゾンでの反応>
L. Frock氏(6ポイント)
子供たちはエボラに夢中!教会へも、買い物へも、どこへでも連れていきます。認めます、「うちの子が噛んでいるのはエボラですよ!」「うちの子はエボラを持っていますよ」って他人に言うのが楽しくてなりません。まだエボラが何なのか教えていませんが、その時はきっと来るでしょうね。
H. Marcelynas氏(7ポイント)
変に聞こえてしまうかもしれませんが、私は致死性ウイルスの研究に取り憑かれていて、特にエボラが”お気に入り”。家族や友人へのクリスマスプレゼントとして購入は決めていましたが、友人に新しい子が出来ると聞いたのでもう1つ買っちゃいました。悪趣味なギフトとしてはベストだと思います。
Melissa Strunc氏(3ポイント)
大学のプレゼン用に購入。付属のカードにはエボラに関する歴史や概要などが載っており、有用でした。教授に「”優”の評価をしてくれたら、息子さんにこのエボラウイルスあげますよ」って冗談を言ったのですが、ウケてました。しかも”優”をもらったので、このぬいぐるみのおかげなのかもしれません・・!
Adam J. Ronk氏(3ポイント)
机に飾ってます。エボラの研究をしている自分としては、面白いディスプレイじゃないかなと思います。他のジャイアント・マイクローブぬいぐるみもありますよ。知育玩具としても最高です。
死を笑ったり、病に苦しんでいる人を馬鹿にするのは間違っています。しかし単なるいちウイルスに愛着を感じたり、それを笑い飛ばすのは、果たして間違っているのでしょうか?
不謹慎に感じる人がいるという主張は十分理解した上で、少し気になります。